独経済、第1四半期は景気後退の公算 消費低迷続く=独連銀

[フランクフルト 21日 ロイター] - ドイツ連邦銀行(中央銀行)は21日に公表した定例経済報告書で、消費と産業需要の低迷が続いているとし、ドイツ経済は第1・四半期に景気後退(リセッション)に陥っている可能性が高いとの見方を示した。

独連銀は「産業が弱い状態が続くほか、個人消費による大きな刺激効果も当面は期待できない」とし、経済は2024年を通して引き続き軟調になると示唆。高金利が投資需要を中心に内需の弱体化につながっているとしたほか、気候変動対策などの問題を巡る不確実性も投資判断の重しになっているとの認識を示した。

インフレは向こう数カ月で一段と低下する可能性があるとしながらも、サービス部門のインフレは緩やかにしか低下しないと予想。ただ、軟調な景気見通しにもかかわらず企業は雇用を維持しているとし、失業率は第2・四半期にわずかに上昇する程度にとどまると予想した。

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