【香港】重要企業誘致計画、第2弾25社を発表[経済]

香港政府は20日、イノベーション・技術(I&T)など政府が重要と位置付ける分野の域外企業を誘致する計画で、香港への進出または香港での事業拡大を決めた企業の第2弾として、25社をお披露目した。中国本土企業が約8割を占めた。

政府の重要企業誘致弁公室(OASES)が「重要企業パートナーシップ始動セレモニー」を開催した。25社の多くは香港に研究開発(R&D)センターまたは地域統括本部を設立する見通しだ。

内訳は◇中国政府系ゼネコン大手の中国建築国際集団◇電気自動車(EV)ブランドのナタ汽車(NETA、ナ=口へんに那、タ=口へんに託のつくり)を展開する合衆新能源汽車◇医薬品大手の上海医薬集団◇車載用システム・オン・チップ(SoC)や視覚センサーを手がける黒芝麻智能科技(ブラック・セサミ・テクノロジーズ)◇ロボット開発大手の優必選科技(UBTECHロボティクス)——など本土企業が19社。物流決済プラットフォームを運営するペイカーゴ(PayCargo)など米国企業が6社となっている。

政府は2023年10月に第1弾の30社を発表した。第2弾を合わせた各社の香港での投資額は計400億HKドル(約7,700億円)を超える見通しで、研究職と管理職を中心に1万3,000人以上の雇用創出が見込まれる。

政府トップの李家超(ジョン・リー)行政長官はあいさつで「香港は『一国二制度』の下、世界で唯一、中国と世界の優位性を併せ持つ都市。域外からの技術移転や投資を呼び込み、I&Tを発展させていきたい」と述べた。

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