代表復帰の長友佑都がベンチからチームを鼓舞「一体感を出したかった」

日本代表は21日、FIFAワールドカップ26アジア2次予選兼AFCアジアカップサウジアラビア2027予選・グルーブB第3節で朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)代表と対戦し、1-0で勝利した。

試合後、出場機会はなかったものの約1年3カ月ぶりの代表復帰を果たしたDF長友佑都(FC東京)が取材に応じ、「難しい試合で勝ち点3を奪えたのは大きいですけど、チームとしてはもっともっと前に行く姿勢だったり、難しい部分はありますけど貪欲な姿勢をもっと見せられるんじゃないかと思って見ていました」と、さらなる成長に期待を寄せた。

特に後半は押し込まれる苦しい時間帯が続いたが、「そういう時こそ細かくラインを押し上げる。疲労もあるとは思いますけど、意識の問題でもあると思うので。ちょっとでも相手がバックパスした時にチームとして全体を押し上げるとか、そういった細かいところをもうちょっと詰めていければ、苦しい時間帯も減るんじゃないかと見ていました」と語り、「DFラインの選手たちには上げるところはドンドン上げて、向こうは蹴ってくるけど、その時に良いポジションに構えていれば対応できるから、後ろにズルズル下がることはやめようと話していました」と、自身の考えを共有していたことも明かした。

そして、ベンチからチームを鼓舞し続けていたことについては、「ピッチにいる選手だけでなくベンチにいる選手も戦っているというところを、その一体感を出したかった。W杯の時に出せた一枚岩になるような強固なチームを作りたいという思いからです」と説明し、平壌での試合が中止になったことに関しては、「僕は行ったことがないですけど、皆んな苦しかったと言っていたので、厳しい平壌での試合がないということだとしたら、僕らにとっては非常に大きなこと」と前向きな考えを示した。

今後に向けては、「気持ちは全く変わらない。平壌で試合するつもりでいたので、どこで試合をしようが、きょう出た課題を含め、前を向いてやっていくだけです」と主張。変わらぬメンタリティで試合に向けた準備をしていくことを強調した。

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