錦織圭、8ヵ月ぶりの復帰戦は黒星。世界40位にストレートで敗れる[マイアミ・オープン]

錦織圭、3年ぶりのマイアミ・オープンは初戦敗退

現地3月20日、男子ツアー「マイアミ・オープン」(アメリカ・マイアミ/ATPマスターズ1000)シングルス1回戦が行われ、ワイルドカード(主催者推薦)で出場の錦織圭(ユニクロ/世界ランク351位)がセバスチャン・オフナー(オーストリア/同40位)と対戦。約8ヵ月ぶりとなった復帰戦は、3-6、4-6のストレートで敗れた。

34歳の錦織は、昨年6月に股関節手術などの怪我から約1年8ヵ月ぶりにコートに戻ってくると、復帰戦となったチャレンジャー大会でいきなり優勝。その後、7月にはATP250 アトランタ大会でツアー8強入りするなど順調な歩みを進めていた。だが、同大会で左膝を痛めて再び休養へ。治りそうで治らない歯がゆい状態が続き、なかなか復帰はかなわなかった。

2月には元世界ランク7位で2002年の全豪オープンチャンピオンであるトーマス・ヨハンソン氏をコーチとして招聘。新たな力を味方に約8ヵ月ぶりの実戦として、2016年に準優勝している今大会のワイルドカードを得て、ツアーの舞台に帰ってきた。

同大会3年ぶりとなった初戦の相手は、世界ランク40位のオフナー。試合序盤、オフナーのショットに反応しミスを引き出していた錦織はブレークポイントを握ったものの生かせず。アンフォーストエラーは少なく、バックハンドのウィナーなどを見せたが、第2ゲームでのブレークを追いつけないまま3-6でセットを落とした。

続く第2セット第5ゲームではミスが重なってピンチを迎えたものの、しっかり相手を崩してポイントを奪取。錦織はサービスキープを続ける。しかし、オフナーのサーブも鋭く錦織も返球に苦戦。なかなか打開できずにいると、第7ゲームでオフナーの強打が厳しいところに決まりブレークを許す。このビハインドを巻き返すことができずに4-6と、復帰戦はストレートで敗れた。

残念ながら復帰戦を勝利で飾ることはできなかった錦織だが、まずはコートに戻って来れたことが一つの収穫。今後、どのような復帰への道を歩むのか期待したい。次戦は、クレーコートに舞台を移して4月1日に開幕する「全米クレーコート選手権」(アメリカ・ヒューストン/ATP250)に出場予定となっている。

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