「憧れは捨てられない」“初代タイガーマスクの二番弟子”間下隼人がアレクサンダー大塚を撃破しレジェンド王座防衛!村上和成を挑戦者に指名し“レジェンド狩り”へ!

21日、東京都・後楽園ホールにて『初代タイガーマスク ストロングスタイルプロレスVol.28』が開催。レジェンド王者の間下隼人がアレクサンダー大塚を破って3度目の防衛に成功した。

現在、初代タイガーマスク率いるストロングスタイルプロレス(SSPW)の至宝たるレジェンド王座を戴冠しているのは、“初代タイガーマスクの二番弟子”間下隼人。
間下は長年に渡って兄弟子であるスーパー・タイガーを超えることが出来ず、デビューから約16年もの間“二番手”としてくすぶり続けていた。しかし、昨年2月にはついに殻を破って団体の至宝・レジェンド王座を戴冠。将軍岡本、そしてRIZIN等でも活躍する柔術家・関根“シュレック”秀樹を倒して王座を防衛するなど新たな団体の顔として驀進している。

今回挑戦したアレクサンダー大塚は第3代レジェンド王者であり、間下にとっては初めてとなる同王座戴冠歴のある選手との防衛戦。2月16日川崎大会ではアレクが間下から直接フォールを奪って挑戦権を勝ち取っており、間下にとって連敗は許されない相手だ。
初代タイガーは「間下はストロングスタイルで勝ち負けにこだわって、『絶対勝つ!』という気持ちを持つことが一番必要です。間下はここへ来てすごく調子がいいんで、実力的には間下でも勝てると思っています」と愛弟子の大一番に向けて太鼓判を押していた。

序盤から間下が蹴りを主体をしたケンカファイトで場外戦を含めて圧倒していくが、いざグラウンド戦になるとレスリングの猛者たるアレクが圧倒。代名詞のうず潮スイングで間下をぶん回し、前哨戦で間下を葬ったジャーマン・スープレックス・ホールドまで決めるもカウントは2。
ならばとアレクはタイガー・スープレックスを狙うが、佐山門下の間下にとってこれは絶対に食らってはいけない技。必死に振り払った間下が初代タイガー直伝のリアルデンジャラス・バックドロップ3連発から顔面へのジャンピングカラテキックを叩き込み、最後はタイガー・スープレックス・ホールドを決めて3カウントを奪った。

試合後、間下は今大会に参戦していた村上和成を呼び出し、次期挑戦者に指名。
村上は今大会でも間下の兄弟子にあたるスーパー・タイガーを絞め落として勝利するなど、ストロングスタイルプロレスのリングで圧倒的な強さを見せている。

リングに上ってきた村上は、「おい小僧!お前ほんとに腹くくってんだろうな?その言葉この野郎お前、ウソじゃねーだろうな?」と不敵に笑う。
これを受けた間下は「ストロングスタイルプロレスのリングで嘘はつかない!俺はあんたと戦いたいんだよ!」とベルトを掲げて堂々と返答。6月20日の後楽園ホール大会での両者の王座戦が決定的となった。

バックステージで村上について問われた間下は、「あんまりこういうこと言うのはアレかもしれないですけど、僕のスタイルの模範になっているというか、すごくプロレスファンのときに好きだったんです。あの狂気が。あんまりいないじゃないですか、今。当時から震え上がって会場とかで見てました。日高郁人コーチやジャガー横田さんからは『憧れを捨てろ』と言われているんですけど、僕としては憧れが捨てられなくて(笑)でもリングに立ったら結果だと思うんで。ストロングスタイルプロレスのリングでしか出来ない闘いだと思うんで。今をしっかり生きて、6月、村上和成としっかり闘いたいと思います。今の僕は強くなっているんで」と胸中を吐露しつつも防衛に自信を見せた。

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