仮設入居者が炊き出し協力 能登町鵜川、親睦深め

食事の盛り付けを担当する仮設住宅の入居者=能登町鵜川

 能登町鵜川の応急仮設住宅で21日、入居する被災者が炊き出しに協力する取り組みが初めて行われた。10人が約300食を盛り付け、親睦を深めながら仮設住宅や近くの自宅で暮らす住民に温かい食事を届けた。

 1月4日から能登高を拠点に炊き出しなどを続けるNPO法人「キャンパー」(埼玉県行田市)が参加を呼び掛けた。献立はレンコンの甘酢漬けなどが入った「能登のまぜご飯」で、住民は手際よくパックに盛り付けた後、66戸ある仮設住宅や近隣の住宅に配った。

 キャンパーの飯田芳幸代表理事(69)は「入居者同士が協力し合う関係をつくる第一歩になる」と語り、仮設住宅で暮らす井上紀美代さん(48)は「今後もお隣さん同士で助け合って暮らしていきたい」と話した。

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