北陸銀、普通預金利上げ マイナス金利解除後、北陸初

  ●他行も検討

 日銀のマイナス金利政策解除を受け、北陸銀行は21日、普通預金の金利を現在の年0.001%から0.02%に引き上げると発表した。同金利の引き上げは2007年3月以来17年ぶりとなる。マイナス金利の解除後、北陸三県の地銀では初めてで、他行にも同様の動きが広がりそうだ。

 北陸銀行はマイナス金利導入後の16年2月以降、0.001%を維持してきた。新たな金利の適用は4月1日から。今後、定期預金の引き上げも予定する。

 預金金利の引き上げについて、北國銀行の担当者は「市場動向に応じて柔軟な対応を検討する」と説明した。富山や富山第一、福井の各銀行も検討するとした。

 普通預金金利を巡っては、マイナス金利解除を受けメガバンクが相次いで引き上げを発表。銀行にとって預金は貸し出しの原資であり、金利が他行に比べて低ければ預金が流出する事態が懸念される。集めた資金を貸し出しに回す際の利ざやの拡大に向け、各行は今後、貸出金利の引き上げも検討するとみられる。

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