「また格下に不覚か!」「悪夢は繰り返された…」タイ戦で痛恨ドローの韓国代表を母国メディアが痛烈批判!「日本人監督にしてやられた」

国立競技場で日本代表が北朝鮮を相手に1-0の勝利を収めた同時刻、ソウル・ワールドカップ競技場では韓国代表がタイを迎えてホームゲームを戦った。アジアカップ後にユルゲン・クリンスマン監督が更迭され、今回は2試合限定でU-23代表のファン・ソンホン監督が暫定的に指揮。そんな仕切り直しの一戦は、1-1のドローに終わった。

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立ち上がりから韓国はパスミスや守備の連携ミスが目につき、タイに鋭いカウンターを仕掛けられる。なんとかボールポゼッションで上回って形勢を逆転すると、42分にエースで主将のソン・フンミンが先制点をゲット。一気に波に乗るかと思われたが、後半はふたたび失速して精彩を欠いてしまう。石井正忠監督が鍛え上げた堅守速攻を頼りとするタイを攻略できず、逆に61分、よもやの同点弾を許す。その後猛攻を仕掛けたが勝ち越し点は挙げられず、無念の引き分けでタイムアップを迎えた。

韓国メディア『国民日報』は低調なパフォーマンスに終始した代表チームを手厳しく糾弾。「またしても格下相手に不覚だ。新たなスタートで期待値が高かったが、状況を好転させることはできなかった。まさにアジアカップの悪夢が繰り返された格好だ」と断じ、「快勝を望んで駆けつけた6万4912の大観衆は失望して家路についた」と続けた。

さらに同紙は「タイの日本人監督にしてやられた。彼らは攻守両面で見事な組織力を披露して、アジアカップから韓国が悩み続けている“貧攻”を封じ込み、速攻から好機も掴んだ」と相手を持ち上げ、「ボールポゼッション(79%対21%)やシュート数(25本対6本)でどれだけ大きくリードしようが関係ない。こんな体たらくでは予選のグループ首位通過は難しいだろう」と論じた。

いわゆる“卓球事件”で非難の的となったイ・ガンインはホームサポーターの温かい声援を受けて62分から登場。ファン・ソンホン暫定監督は「選手たちは100%団結して戦っていた。それが何よりの成果だ。次のアウェー戦(26日/バンコクでのタイ戦)ではしっかり結果を出すと約束する」とコメントした。

そしてソン・フンミンは「準備に1日しか割けなかった。そう考えるならばポジティブな面も多かったと思う」と前を向き、“卓球事件”で掴み合いとなったイ・ガンインとの共演については「今回もいつも通り、楽しんでプレーした。彼とプレーするたびにその成長を感じられるのは僕にとっても嬉しいことなんだ」と想いを明かしている。

痛恨ドローを喫した韓国だが、グループCでは2勝1分けの勝点7で首位をキープした。1勝1分け1敗同士のタイと中国は勝点4で並び、得失点差でタイが2位を堅持。最下位は1分け2敗のシンガポールだが、この日はホームで中国相手に0-2から2-2の引き分けに持ち込む健闘をみせた。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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