「ド派手な試合だ!」「まったく読めない展開」ドジャース&パドレス合わせて33安打26得点の超乱打戦に松坂大輔は驚愕も、日米ファンは大興奮!

誰も予想できない超乱打戦が繰り広げられた。

現地3月21日、韓国・ソウルでロサンゼルス・ドジャースとサンディエゴ・パドレスのMLB開幕シリーズ第2戦が行なわれ、両軍合わせて33安打が飛び出した試合は15-11でパドレスが勝利を収め、3時間40分の大激闘を制した。

初回からパドレス打線が爆発した。メジャー初先発の山本由伸に襲いかかり、いきなり5点を奪取。日本人ルーキーは1回43球でKOされる苦しいデビュー戦となった。

2回には「2番・指名打者」で先発出場した大谷翔平が1死二、三塁から右犠飛で2試合連続の打点を挙げ、点差を3点に詰める。

だが3回以降もパドレス打線の勢いは止まらず、得点を積み重ねる。ドジャースも負けじと下位打線がつながり、4点リードされた5回裏には1番ムーキー・ベッツが反撃の2ラン本塁打をレフトスタンドに叩き込み、追い上げる。さらにドジャースが4点ビハインドで迎えた7回1死一塁の場面では、日本人対決が実現。大谷と松井裕樹の対戦に球場は大きく沸いた。

メジャー初対決となった注目の初球を大谷はフルスイング。打球は角度良く打ち上がったが、右翼フェンス手前でライトを守るフェルナンド・タティースJr.のグラブに収まる。一瞬場内はホームランかという大飛球に騒然となったが、右飛に終わると大きなため息が漏れた。

8回裏には2死二、三塁で恐怖の切り込み隊長ベッツがこの試合4本目となる2点適時打を放ち、11-12と1点差にしたところで大谷に打席が回る。高尺スカイドームの雰囲気は最高潮に達し、スーパースターの同点ソロが期待された。

大谷はパドレスの守護神を担うロベルト・スアレスが投じた初球のシンカーを積極的に振りにいったが、惜しくも一ゴロ。一発が期待されたが、5打数1安打1打点に終わった。

9回表には無死一、三塁から4番マニー・マチャドが豪快な3ランホームランを左翼スタンドに突き刺し、パドレスが乱打戦にダメを押した。
勝ったパドレスが17安打15得点、敗北したドジャースも16安打11得点という超大味なスコアにはテレビ中継したテレビ朝日の松坂大輔氏も大興奮。「まったく読めない展開でした」と驚嘆するばかりだった。

序盤の大量得点から同氏は「ワンサイドゲームになるかと思いました。もう止まるかなと思ったんですけど、いや~ベッツさすがですね」と話し、5打数4安打1本塁打6打点と大活躍だった2018年のア・リーグMVPプレーヤーの打棒に、ただただ脱帽するばかりだった。

両チーム合わせて33安打26得点が乱れ飛んだ壮絶な試合にはSNS上も話題沸騰だった。

「なんてド派手な試合だ!」
「すごい×3! 興奮して寝れないわ」
「ドジャースもすごいけど、今日はパドレスがはるかに上回ったねー」
「下位打線もつなげてくるドジャース打線のエグさ」
「大谷、フリーマンが当たり始めると本当に脅威だな」
「慣れないショートであれだけ打撃に集中できるとか、ベッツ化け物かよ」

記念すべき韓国でのMLB開幕シリーズは1勝1敗のタイで終了。グラウンド内外で大きな話題を振りまいた両チームは激闘後、すぐに本来の舞台である米国へ戻った。

構成●THE DIGEST編集部

© 日本スポーツ企画出版社