福岡市/天神通線延伸、南側延伸部の予備設計に着手

福岡市は「都市計画道路天神通線」の南側延伸部の道路と橋梁の予備設計と、北側延伸部の交差点改良や信号機移設に着手する。2024年度一般会計当初予算案に南側の設計や路線測量の費用として3800万円、北側の交差点改良費など3200万円を計上した。予算が成立すれば設計と工事いずれも指名競争入札で発注する予定。
天神通線は天神を南北に通る渡辺通りの恒常的な渋滞を緩和するための迂回(うかい)路として整備する。現在は国体道路と明治通りを結び市役所東側を通る延長約360メートル。これを南側は約190メートル延伸し渡辺通りに、北側は約110メートル延伸し昭和通りに接続する。延伸部も含めて4車線で幅員は20~22メートルとなる。
南側は車線数確保のため一部で薬院新川の上を通る橋梁を計画しており、予備設計では延伸する190メートル全体を対象に設計を行う。
北側は市のビル建て替え促進プロジェクト「天神ビッグバン」で再開発が進む「天神一丁目15・16番街区」と「(仮称)天神一丁目北14番街区ビル」の間にあり、昭和通りに抜ける一方通行の市道天神9号線を拡幅する。
開発が先行する西側の14番街区ビル側の2車線については、ビルが完成次第道路整備に着手し25年度の供用開始を目指している。24年度は昭和通りの中央分離帯を取り除くための交差点改良、昭和通りと明治通りに接続する部分の信号機移設を行う。

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