首都高速会社/都心環状線日本橋区間地下化トンネル工事など2件、大成建設らに

首都高速道路会社は、都心環状線で進行中の「日本橋区間地下化事業(神田橋JCT~江戸橋JCT間、約1・8キロ)」でトンネル工事など2件の施工者を決めた。「(改)高速都心環状線(日本橋区間)シールドトンネル工事」は大成建設、契約金額(税込み)が761億2000万円。「同高速6号向島線接続地区上部・橋脚・基礎工事」はJFEエンジニアリング・エム・エムブリッジ・鹿島・東亜建設工業JVで、441億9910万円だった。19日に契約した。=4面に詳しく
難易度の高い工事を円滑に進めるため、新たな総合評価方式である「技術選抜設計承認方式」を導入した。入札参加者に技術資料や工事内訳書などの提出を求め、1次の技術審査・評価を実施。技術評価点が高い2者を段階選抜者として選び、実施設計を契約した。
実施設計の契約を結んだのはシールドトンネルが2者。契約金額(税込み)は大成建設が1億9580万円、大林組・佐藤工業・錢高組JVが1億2100万円。6号向島線はJFEエンジJVの1者と契約し、金額は5億1810万円だった。設計成果などを踏まえて2次の技術審査・評価と入札により施工者を決めた。
工事場所はシールドトンネルが東京都中央区八重洲1丁目~日本橋小網町、工事延長は950メートル(シールドトンネルの内径11・8メートル)。工期は2034年3月31日まで。6号向島線は同区日本橋1丁目~日本橋小網町、都心環状線橋脚の仮受けや6号向島線の架け替え、迂回(うかい)路整備などを任せる。工期は36年3月31日まで。

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