コカイン密輸か 沖縄・八重瀬町の海岸に14.6キロ漂着 3.5億円相当 容疑者不詳で書類送検

 沖縄県八重瀬町の海岸に今年1月、コカイン粉末約14.6キロが漂着していたことが分かった。使用回数50万回分、末端価格約3億5千万円に相当する。密輸されたとみられるが手掛かりはなく、糸満署や第11管区海上保安本部は容疑者不詳のまま麻薬取締法違反(営利目的、密輸予備)の疑いで書類送検した。

 署によると1月28日、海岸沿いを清掃していたボランティアが不審な漂着物を見つけ通報した。小分けされたコカイン14袋が、網のようなものでひとまとめになっていた。

 昨年7月には中城村の海岸で約18キロ、同8月には慶良間諸島付近の海域で約28キロのコカインがそれぞれ見つかっている。包みの特徴などから、同一グループによる犯行とみて調べていた。密輸ルートは解明できず、今月18日に書類送検した。

八重瀬町の海岸で見つかったコカインなどの漂着物(県警提供)

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