全国高校選抜大会 ソフトボール女子 初戦敗退も確かな手応えをつかんだ日本文理大学付属 【大分県】

女子ソフトボールの全国高校選抜大会に出場した日本文理大付属。昨年のベスト8が今大会の目標だったが、初戦で惜敗した。序盤にリードし、先行逃げ切りの得意の形に持ち込んだが、終盤に逆転を許した。宝珠山豊彦監督は「少人数でよく頑張った。中押しできれば勝つチャンスはあっただけに残念」と悔しがったが、全国舞台を経験したことが収穫と語った。

昨年は絶対的なエースがいて、不動の4番打者が核となった。新チームは2年生が7人、1年生が5人と少なく、飛び抜けた選手がいない。キャプテンの米田優花(2年)は「団結力で勝負できるチームを目指している」と、練習から大きな声を出して、楽しく練習ができるようにと雰囲気づくりに力を注ぐ。キャプテンの前向きな姿勢はチームメートに伝染し、昨年10月の県高校新人大会で結実した。前評判は決して高くなかったが、準決勝の大分西戦で7-0で勝利すると、勢いそのままに決勝でも昭和学園に7-1で勝ち、2年連続2回目の優勝を決めた。

エースで4番の亀田浬響

2試合で先発完投した、エースで4番の亀田浬響(1年)は「バッティングで流れをつくり、最少失点で抑える勝ちパターンをつくれた」と話す。全国選抜では会場の雰囲気に圧倒され、緊張感から本来の力を発揮できなかったが、「パワーをつけて球速を上げ、飛距離を伸ばせば全国で勝てるチームになる」と確かな手応えを感じた。大会後は下半身強化に取り組み、ベースアップは順調だ。

4月になれば即戦力の新1年生が加わり、ポジション争いは激しくなる。宝珠山監督は「上級生は全国に出たことでモチベーションが上がっている。そこに新入生を加えて、チームの底上げをしたい」と強化方針を語った。もう一度、全国の舞台に立つためには6月の県高校総体で優勝しなければいけない。県高校新人大会で戦った2チームと大分南を加えて4つどもえになる。「新人大会では結果だけ見れば大差の勝利となったが、力の差はない」と宝珠山監督。全国選抜で得た手応えに慢心せず、勝てる集団へと磨きをかける。

全国高校総体出場に向けてモチベーションは高い

(柚野真也)

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