米ナイキ、12-2月期収益は予想超え 減収予想で株価下落

Ananya Mariam Rajesh

[21日 ロイター] - スポーツ用品大手の米ナイキは21日、コスト削減を進める中、2025年度上期の売上高は1桁台前半の減少率になるとの見通しを示した。これを受けて時間外取引で株価は約6%下落した。

ナイキは昨年12月、20億ドル規模のコスト削減策を発表した。不採算製品の供給を減らし、サプライチェーン(供給網)の改善などを進める。

ナイキのマシュー・フレンド最高財務責任者(CFO)はこの日の決算発表後の電話会見で、新製品に注力するために「エアフォース1」など定番商品の供給を削減していると説明した。

一方、第3・四半期(12―2月)決算は、売上高と利益がいずれも市場予想を超えた。

新興ブランドとの競争が激しくなる中で、年末商戦の値引きセールや新しいスニーカーの投入が顧客の取り戻しにつながった。

第3・四半期の売上高は前年同期比0.3%増の124億3000万ドル、1株利益は0.77ドル。LSEGがまとめた市場予想はそれぞれ122億8000万ドルと0.74ドルだった。

最大の市場である北米で3%の増収を確保したほか、広域中華圏でも5%の増収となった。

ジョン・ドナホー最高経営責任者(CEO)は、年内新たなランニングシューズを発表すると述べた。

24年度の売上高伸び率は従来予想の1%を堅持した。

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