英国アカデミー賞テレビクラフト部門、『ザ・クラウン』が最多8ノミネート

英国アカデミー賞(BAFTA)テレビクラフト部門で『ザ・クラウン』が最多ノミネートとなった。エリザベス女王の治世を題材にしたネットフリックスの人気シリーズは、主演男優賞(ドミニク・ウェスト)、助演男優賞(サリム・ドー)、助演女優賞(エリザベス・デビッキとレスリー・マンヴィル)、衣装デザイン賞、メイクアップ&ヘアスタイリング賞、音響賞、特殊視覚効果賞、グラフィック効果賞など、合計8部門でノミネートされている。

同作に続いては、『ブラック・ミラー』のシーズン6第5話「デーモン79」が、主演女優賞(アンジャナ・ワサン)、リミテッドドラマ賞、衣装デザイン賞、撮影・照明賞、プロダクションデザイン賞、脚本キャスティング賞、脚本賞(チャーリー・ブルッカー)の計7部門でノミネートされた。

そして『ハッピー・バレー 復讐の町』『窓際のスパイ』『ザ・シックス・コマンドメント』がそれぞれ6部門で、『ザ・ラスト・オブ・アス』、『ザ・ロング・シャドー』、 『メディア王~華麗なる一族~』がそれぞれ5部門でノミネートされている。

BAFTAのジェーン・ミリチップCEOはこう語っている。「BAFTA会員の投票により、2023年において最も説得力があり、面白く挑戦的、愉快で有益、ハイレベルで影響力のあるテレビ番組のノミネートを発表できることを光栄に思います」「12の放送局とストリーミング・サービスにまたがる100以上の番組が、膨大なコンテンツを提供しています」

一方BAFTAのサラ・パット会長はノミネートされた番組を称賛しつつこう続けた。「これらは水入らずで楽しめるテレビ視聴のひととき、世界観を広げる勇敢なドキュメンタリー、現実社会にインスパイアされたパワフルなドラマなど、視聴者が見るべきBAFTAノミネートのテレビ番組のほんの一部です」「今日これだけ多くの初ノミネート作品、多くの新進気鋭の才能、デビュー作が多く評価されたことをうれしく思います」「厳しい予算の中、創造的なリスクを冒すことがこれまで以上に大きくなる今、私たちの賞が新しい才能やアイデアを育てることの価値を高めるとともに、旧態依然の業界内の不平等を映し出すという前向きな役割を果たせることを願っています。特に賞への応募において、才能ある女性監督が男性監督よりもはるかに少ないのが現状です」

同アワードの授賞式は来月28日に行われ、コメディアンのボブ・ベケットとロメシュ・ランガナタンが司会を務める。

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