SMICの半導体製造、対中輸出規制違反かなお解明必要=米商務次官

Alexandra Alper

[ワシントン 21日 ロイター] - 米商務省のアラン・エステベス次官(産業安全保障担当)は21日に議会下院で開かれた公聴会で、中国の半導体受託製造最大手、中芯国際集成電路製造(SMIC)が米国の輸出規制に違反して華為技術(ファーウェイ)の最新スマートフォン向け半導体を生産したのかどうか、政府として引き続き解明する必要があるとの認識を表明した。

マイケル・マコール下院議員から、SMICは米国の輸出規制を破ったのかどうかと質問されたエステベス氏は「可能性はある。われわれは今後それを判断しなければならない」と答えた。

ファーウェイは昨年8月、SMIC製の高性能半導体を搭載したスマホ「Mate60」を発表。SMICは米政府による先端半導体技術の輸出規制対象になっているが、同社がこれをすり抜けて米国製の半導体製造装置を入手したのではないかとの疑問がくすぶり続けている。

ただエステベス氏の発言で、バイデン政権がこの問題についてまだ結論を下していないことが改めて示された。

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