Gリーグ・イグナイトが今季で終了 過去にスクート・ヘンダーソンやジョナサン・クミンガが在籍

日本時間3月22日(現地21日)、NBAの下部組織Gリーグのシャリーフ・アブドゥル・ラヒーム会長は、リーグが運営するイグナイトの活動を今季で終了することを発表した。ラヒーム会長は、「4年前にイグナイトを立ち上げ、このエコシステムに貢献できたことを誇りに思う。青少年や大学のバスケットボール界を取り巻く環境が変化している今こそ、この一歩を踏み出す絶好の機会。GM、ヘッドコーチとスタッフ、そしてイグナイトのジャージーを着てくれた選手一人ひとりに心から感謝したい」とコメント。また、Gリーグ全体については、「NBAトップレベルの才能を育成し、選手たちがNBA行きの夢を実現できるよう支援するというコミットメントは揺るがない」と断言している。

イグナイトは29日(同28日)にオンタリオ・クリッパーズと最後の試合を行なう。

現在NBAで活躍するイグナイト出身選手は、ダイソン・ダニエルズ(ニューオーリンズ・ペリカンズ)、ジェイレン・グリーン(ヒューストン・ロケッツ)、スクート・ヘンダーソン(ポートランド・トレイルブレイザーズ)、ジョナサン・クミンガ(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)など、計9人在籍している。

イグナイトは2020年4月、高校生の有望選手が大学に進学する代わりに、Gリーグのチームと対戦することでサラリーを得て、NBAに備えるためのオプションとして用意されたものだった。しかしNCAAでNILポリシー、学生アスリートの名前や肖像のパブリシティ権を利用してスポンサー契約を結び収益を上げることが承認されたことで、高卒選手がイグナイトへ参加する動機が減っていた。さらに今季は、2勝28敗と苦戦もしている。

(C)2024 NBA Entertainment/Getty Images. All Rights Reserved.

© 楽天株式会社