日本の2月の対中貿易赤字が倍増、中国への半導体輸出は80%増加―中国メディア

21日、観察者網は、日本の2月の対中貿易赤字が拡大し、中国向け半導体輸出が大きく増加したことを報じた。写真は上海洋山港。

2024年3月21日、中国メディアの観察者網は、日本の2月の対中貿易赤字が拡大し、中国向け半導体輸出が大きく増加したことを報じた。

記事は、日本の財務省が21日に2月の貿易統計速報を発表し、大幅な円安も影響して輸出額が前年同期比7.8%増の8兆2492億円となり、3か月連続で増加となったほか、輸入額も同0.5%増の8兆6286億円と11か月ぶりに増加に転じたと紹介。輸出と輸入の差額は3793億円の輸入超過となり、2か月連続の貿易赤字になったと伝えた。

そして、輸出では、自動車(19.8%増)、自動車部品(22.6%増)、プラスチック(14.0%増)の伸び幅が大きく、輸入では衣類および付属品(27.5%増)、電算機類(27.8%増)、石油製品(25.7%増)が大きく増加したと紹介している。

また、対中貿易では輸出が同2.5%増の1兆3500億円で3か月連続の増加、輸入は同16.9%増の1兆7900億円で3か月ぶりの増加となり、貿易赤字は同2.07倍の4374億円に拡大、35か月連続の赤字になったほか、日本の全体的な貿易赤字額を約15%上回ったとした。

さらに、対中輸入では衣服(32.9%増)、家具(50.4%増)、金属製品(35.0%増)が、輸出では半導体製造装置(80.7%増)、プラスチック(15.9%増)、自動車(22.5%増)がそれぞれ上位3品目となり、特に半導体輸出が大きく伸びたことを伝えた。(翻訳・編集/川尻)

© 株式会社 Record China