赤旗2度の荒れたフリー走行はデニス・ハウガーが最速。宮田莉朋は13番手/FIA F2第3戦メルボルン

 3月22日、2024年FIA F2第3戦メルボルンのフリー走行がアルバート・パーク・サーキットで行われ、デニス・ハウガー(MPモータースポーツ)が最速タイムを記録した。今回がオーストラリア初上陸となった宮田莉朋(ロダン・モータースポーツ/TGR WECチャレンジプログラム)は13番手となった。

 F1の登竜門レースとして、欧州、中東を中心に開催されているFIA F2。今回はFIA F2唯一のオセアニアラウンドとなる。日本との時差は2時間。週末の走りはじめとなる45分間のフリー走行は日本時間8時(現地時間10時)に、気温15度、路面温度20度、快晴のドライコンディションでスタートを迎えた。

 序盤、アムーリ・コルデール(ハイテック・パルスエイト)がターン1でコースオフ。自力でコース復帰を試みるもグラベルに捕まり、残り36分38秒というところでセッションは赤旗中断に。前戦ジェッダに続きフリー走行の時間が減ってしまう展開に。

 セッションは残り32分というところで再開。残り24分をきり、ランキング3位につけるハウガーが1分30秒936をマークして暫定トップにつける。

 一方、宮田は高速シケイン出口のターン10でコースオフを喫するシーンもあったが、計時上8周目には1分33秒403をマークする。

 残り22分を切り、前年のFIA F3王者のガブリエル・ボルトレート(インビクタ・レーシング/マクラーレン育成)が1分30秒373を記録するも、すぐさまハウガーが1分30秒303までタイムアップを果たし、トップの座を取り戻す。

 残り17分、宮田がターン12でコースオフを喫しグラベル上でストップ。宮田はコース復帰を果たすが、マシンからコース上に砂利を撒いてしまう様子が国際映像に映し出された。その間にハウガーは1分29秒654をマークする。

 残り10分、宮田は計時上15周目に1分31秒125をマークし、暫定13番手につけセッション終盤へ。

 残り5分を切るとアタックシミュレーションが白熱し、アイザック・ハジャル(カンポス・レーシング/レッドブル育成)がセクター1全体ベストを更新し、ハウガーから0.001秒差の2番手に浮上する。

 そんな最中、ラファエル・ヴィラゴメス(ファン・アメルスフォールト・レーシング)がターン1立ち上がりでスピンを喫し、コースサイドにマシンを止めてしまう。これで残り3分22秒というところで2度目の赤旗が提示され、フリー走行はここで終了に。

 ハウガーがトップのままフリー走行は終了。2番手にハジャル、3番手にアンドレア・キミ・アントネッリ(プレマ・レーシング/メルセデス育成)、4番手にゼイン・マローニ(ロダン・モータースポーツ/ザウバー育成)が続いた。宮田は最終的にトップから1.184秒差の13番手でフリー走行を終えた。

 2024年FIA F2第3戦メルボルンの公式予選は、F1のフリー走行2回目終了後の日本時間15時30分(現地時間17時30分)より30分間で行われる。

■2024年FIA F2第3戦メルボルン フリー走行結果

Pos. No. Driver Team Time Laps

1 11 D.ハウガー MPモータースポーツ 1’29.654 17

2 20 I.ハジャル カンポス・レーシング 1’29.655 18

3 4 A.アントネッリ プレマ・レーシング 1’30.127 17

4 5 Z.マローニ ロダン・モータースポーツ 1’30.258 18

5 22 R.フェルシュフォー トライデント 1’30.333 18

6 9 K.マイニ インビクタ・レーシング 1’30.342 15

7 1 V.マルタンス ARTグランプリ 1’30.367 18

8 10 G.ボルトレート インビクタ・レーシング 1’30.373 18

9 23 R.スタネ トライデント 1’30.383 16

10 2 Z.オサリバン ARTグランプリ 1’30.714 19

11 3 O.ベアマン プレマ・レーシング 1’30.721 17

12 24 J.デュルクセン PHM AIXレーシング 1’30.782 16

13 6 宮田莉朋 ロダン・モータースポーツ 1’30.838 19

14 12 F.コラピント MPモータースポーツ 1’30.859 17

15 17 P.アーロン ハイテック・パルスエイト 1’30.882 18

16 7 J.クロフォード ダムス・ルーカスオイル 1’31.238 16

17 8 J.コレア ダムス・ルーカスオイル 1’31.295 15

18 25 T.バーナード PHM AIXレーシング 1’31.315 16

19 14 E.フィッティパルディ ファン・アメルスフォールト・レーシング 1’31.412 15

20 15 R.ヴィラゴメス ファン・アメルスフォールト・レーシング 1’31.855 17

21 21 J.マルティ カンポス・レーシング 1’31.879 13

22 16 A.コルデール ハイテック・パルスエイト 1’52.785 4

デニス・ハウガー(MPモータースポーツ)
2024年FIA F2第3戦メルボルン アイザック・ハジャル(カンポス・レーシング/レッドブル育成)
2024年FIA F2第3戦メルボルン ビクトール・マルタンス(ARTグランプリ/アルピーヌ育成)

投稿 赤旗2度の荒れたフリー走行はデニス・ハウガーが最速。宮田莉朋は13番手/FIA F2第3戦メルボルンautosport web に最初に表示されました。

© 株式会社三栄