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2024年3月20日に公開された動画のテーマは……電話調査&ネット調査!自民党とカネ!問題に終止符を打てる?
ゲストにJX通信社代表の米重克洋氏をお招きし、自民党の政治資金問題の行方について語っていただきました。
自民党裏金問題どうなる?世論の関心はどう変化する?
【このトピックのポイント】
・政倫審が開催されるも政治資金の問題について新たな事実は明らかにならず
・岸田総理が自民党大会で関係議員の処分とその基準に言及
・世論の関心は一時期よりは薄れたが今後の選挙への影響は続くと見られる
世耕氏 参院政倫審に出席「キックバック取り扱いに関与せず」
自民党派閥の政治資金パーティーをめぐる問題で参議院政治倫理審査会が開かれ、安倍派の世耕氏は「キックバックの取り扱いには関与していなかった」と説明しました。
これに対し米重氏は「本当かなと思った」とコメント。安倍派の参院議員グループ・清風会の会長である世耕氏が、派閥の機能の1つである金の部分に関与していないというのは非常に疑わしい、と続けました。
米重氏「(政治とカネの問題について)説明しきれなかったという風に世論から見られてもこれはしょうがないと思いますね」
MC千葉佳織「新しいことが明らかになっているようにはお見受けできないなという印象ですよね」
拘束力を持たない政倫審で、捜査機関が明らかにできなかったことを明らかにすることは難しいようです。
MC千葉が政倫審開催の効果について問うと、米重氏は自民党にとっても岸田総理にとってもプラスに作用することはないとコメント。
今後は「自民党がどう自浄能力を発揮するのかということに焦点が移っていくんだろう」と語りました。
自民党大会 岸田総理が処分についての指示を明らかに
自民党の党大会が開かれ、政治資金問題を受けて岸田総理は茂木幹事長に対し関係議員の処分について結論を得るように指示したことを明らかにしました。
岸田総理は関係議員の処分、また議員歴や立場など処分の基準について言及したことは注目ポイントと言えるでしょう。
MC千葉「岸田さんとしては早くひと段落させたいという気持ちですかね?」
米重氏「もちろん片付けば良いとは思ってると思いますけど、そう簡単な問題でないことはご本人が一番よくわかってると思います。そういう意味では本当に針の筵みたいなお立場なんじゃないかと思いますね」
政治資金問題の報道に関心がありますか?
2024年3月に実施した意識調査では政治資金問題の報道に対する関心について質問しました。電話調査では7割以上が「関心がある」と回答しているのに対し、ネット調査で「関心がある」と回答したのは半数以下に留まりました。
MC千葉「ネットと電話で大きく分かれているなという印象がわかりますね」
米重氏はこの結果について「世代間の関心の差だと見ていい」とコメント。
ネット調査は10代から50代からの回答が多く、電話調査は40代から70代の回答が多いのが特徴。内訳をみると電話調査の中でも世代差は読み取れるとのことです。
それらを踏まえ、米重氏は「比較的高齢の政治意識が高い層に関しては政治資金問題に対する関心が非常に高い」と解説しました。
また、この政治資金問題に対する関心について「一時期よりは薄れている」と米重氏。今後も薄らいでいく可能性はあるとしつつも。完全に忘れられることはないとの見方を示しました。
米重氏「よっぽどきれいなけじめができない限りは選挙でもそれなりに蒸し返されて響く問題になるだろうと。それぐらいのインパクトがある話だと思いますね」
この問題が他の問題よりも関心を維持しやすい理由について米重氏は善悪がはっきりしている点に言及します。
米重氏によると、SNSで世論が形成されるようになってからはポジティブなのかネガティブなのかが分かりやすい情報が流れるようになったとのこと。
また、あるアメリカの研究を踏まえつつネガティブな情報の場合は驚きや怒りといった感情を起点にした情報が拡散しやすいと解説しました。
政治資金の問題は確定申告の時期と被ったこともあり、わかりやすく「金の恨み」となって国民の心に残る問題となったのかもしれません。
米重氏「(政治資金の問題が)忘れられたまま選挙もそれなりの結果になるとか、そういう風には思わないほうがいいんじゃないかと思います」
動画本編はこちら!
政治資金問題への世論の関心はいつまで続く?意識調査から見えるものとは?
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