イスラエルとの関係正常化でサウジとの協議進展=米国務長官

Humeyra Pamuk Simon Lewis

[カイロ 21日 ロイター] - ブリンケン米国務長官は21日、サウジアラビアとイスラエルの関係正常化に向けた協議で米国とサウジは「良い進展」を遂げたと述べた。ただ、具体的な合意時期には言及しなかった。

ブリンケン氏は訪問先のエジプトの首都カイロで同国のシュクリ外相と共同会見を行い、「合意に達することができると確信している。合意は両国にとって、また地域全体にとって歴史的な機会となるだろう」と強調した。

「われわれが何カ月も前から行ってきた作業で非常に好ましい話し合いができた。順調に前進している」と語った。ただ、具体的な時期は述べられないと説明した。

イスラエルとサウジの関係正常化に向けた協議は、昨年10月のイスラム組織ハマスによるイスラエル奇襲とそれに続くイスラエル軍のパレスチナ自治区ガザへの攻撃を受けて一時中断したが、最近再開した。

バイデン米政権は、ガザ紛争の停戦を模索する一方で、関係正常化に取り組んでいる。

サウジなど中東諸国は、イスラエルとの協定にパレスチナ国家の樹立を盛り込むことを望んでいる。ただ、イスラエルのネタニヤフ首相は、これに反対する姿勢を幾度も示している。

ブリンケン氏は、パレスチナ国家樹立に反対するイスラエルに対して米国がどのように対応するかは述べなかったが、戦闘が継続すればイランを利するだけだと指摘した。

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