バイエルン名誉会長がシャビ・アロンソへの関心を公言 しかし争奪戦は必至か

写真:バイエルンの名誉会長がシャビ・アロンソ監督への関心を公言 ©Getty Images

バイエルンのウリ・ヘーネス名誉会長が、ミュンヘンで行われたイベントに出席し、同クラブの関係者として初めて、レヴァークーゼンのシャビ・アロンソ監督への関心を示した。ドイツのスポーツメディア『Ran Sport』が報じている。

シャビ・アロンソ監督は2022年10月からレヴァークーゼンの指揮を執っており、今季のブンデスリーガではここまで22勝4分け無敗という快進撃を披露。チームは2位バイエルンに10ポイントもの差をつけて首位を独走しており、その卓越した手腕ゆえに複数のクラブから関心を示されている。

ヘーネス名誉会長はイベントの席上で「リヴァプールやレアル・マドリード、バイエルンといったクラブが彼の獲得に動いている」とコメント。

バイエルンではトーマス・トゥヘル監督が今シーズン限りで退任することが決まっており、後任に注目が集まる中、クラブの名誉会長がシャビ・アロンソ監督を後任候補として名指しする形となった。

ただ、すんなりとバイエルンが彼と契約できるわけではない。シャビ・アロンソ監督が現役時代を過ごしたクラブの一つであるリヴァプールも、ユルゲン・クロップ監督が今シーズン限りでの退任を表明しており、後任候補としてその名前が挙がっている。また、同じく古巣の一つであるレアル・マドリードも、カルロ・アンチェロッティとの契約を延長したとは言え、シャビ・アロンソ監督への関心を維持し続けている。

もちろんシャビ・アロンソ監督が2026年6月30日までの契約を結んでいるレヴァークーゼンも、彼を簡単に手放すつもりはない。“ドイツの盟主”バイエルンといえども苦戦は必至だろう。

一方、ヘーネス名誉会長の甥で、現在はシュトゥットガルトで指揮を執るセバスティアン・ヘーネス監督については、バイエルンのリストからは除外されているようだ。

「セバスティアンは私が想像もしなかったほどのパフォーマンスを見せてくれている。彼が素晴らしいコーチであることは以前から知っていた。ただ、私の考えでは、彼は『ヘーネス』という姓を持つがゆえに、少し不利な立場にあるようだ。もし彼が今と同じ実績を残していて、姓が『ヘーネス』でなければ、我々は恐らく彼を迎え入れるために今以上に尽力するだろう」

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