食を通して黒島知るツアー 散策しながら島の味を満喫 長崎・佐世保市

食文化を楽しみながら、黒島への理解を深める参加者=佐世保市黒島町(黒島観光協会提供)

 NPO法人黒島観光協会(山内一成理事長)は、長崎県佐世保市の黒島で「黒島歴史散策ガストロノミーモデルツアー」を実施。観光関係の企業や行政職員ら16人が参加した。
 食文化を通して黒島を知ってもらおうと、その地域ならではの食材や伝統料理などを楽しむことを目的とした「ガストロノミーツーリズム」をテーマに企画。佐世保市ふるさと納税特設サイト内のクラウドファンディングの寄付金を活用して実施した。
 参加者は島民ガイドの解説を聞きながら黒島神社や黒島天主堂などを歩いて周遊。道中の展望所や飲食店などで、黒島産の食材をふんだんに使った、島民手製の焼き芋や漬物、ジャムに加え、ふくれまんじゅうや黒島豆腐、刺し身などを味わい、黒島の食文化を体験した。
 同協会の山内登美枝事務局長は「島民にとって普通の食べ物、普通の暮らしを体験するために観光客が来てくれるなら無理なくできる。とはいえ島民の協力あってこその企画なので、今回のツアーを踏まえ持続可能なやり方を模索していきたい」と話した。

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