中国海南省ボアオで「ニアゼロカーボンモデル区」運用開始

中国海南省ボアオで「ニアゼロカーボンモデル区」運用開始

18日、空から見たボアオ・ニアゼロカーボンモデル区。(小型無人機から、海口=新華社記者/楊冠宇)

 【新華社ボアオ3月22日】中国海南省瓊海(けいかい)市博鰲(ボアオ)鎮の東嶼(とうしょ)島でこのほど、住宅都市農村建設部と同省政府が共同で建設した「ボアオ・ニアゼロカーボンモデル区」の運用開始式が行われた。世界先進水準のモデル区がニアゼロカーボン運用段階に入った。

 モデル区では、エネルギーや建築、交通、廃棄物処理など複数分野の二酸化炭素(CO2)排出削減技術の総合的な導入、林業カーボンシンク(CO2吸収源)取引など質の高いカーボンオフセットの設定、管理や市場などの手段の総合的な活用、管理メカニズムの革新的な実践を進めることで、エネルギー効率向上、エネルギー種類、エネルギー構造の三つの面で、新エネルギーの発電と消費のバランスを達成する。

中国海南省ボアオで「ニアゼロカーボンモデル区」運用開始

18日、ボアオ・ニアゼロカーボンモデル区の運用開始式。(海口=新華社記者/楊冠宇)

 建設部と同省は2022年から3年かけて、中国のグリーン・低炭素発展の理念や技術、実践を世界に示すための窓口として、モデル区を共同で建設。ドイツ・エネルギー機構(dena)からゼロカーボン運用区域として認証されたほか、脱炭素評価の第三者機関の審査にも合格した。中国の国家規格「ゼロカーボン建築技術標準」の「ニアゼロカーボン区域」の指標要件も満たしている。

 中国都市規画設計研究院の王凱(おう・がい)院長によると、モデル区の広さは1.92平方キロで、年間CO2排出量が一連の建設工事を通じて、19年の1万2200トンから470トンに減少。今後は島内の化石燃料車の管理強化とカーボンオフセットによってさらに削減できる。中でも建築や市政インフラのエネルギー使用による年間CO2排出量は19年の1万1千トンからほぼゼロにまで減少した。(記者/王存福)

中国海南省ボアオで「ニアゼロカーボンモデル区」運用開始

18日、空から見たボアオ・ニアゼロカーボンモデル区。(小型無人機から、海口=新華社記者/楊冠宇)

中国海南省ボアオで「ニアゼロカーボンモデル区」運用開始

16日、ボアオ・ニアゼロカーボンモデル区に設置された太陽光発電タイル。(小型無人機から、海口=新華社記者/楊冠宇)

中国海南省ボアオで「ニアゼロカーボンモデル区」運用開始

17日、ボアオ・ニアゼロカーボンモデル区のボアオ・アジアフォーラム会議センターとリニューアルされたホテル。(小型無人機から、海口=新華社記者/楊冠宇)

中国海南省ボアオで「ニアゼロカーボンモデル区」運用開始

9日、ボアオ・ニアゼロカーボンモデル区のボアオ・アジアフォーラム会議センターとリニューアルされたホテル。(小型無人機から、海口=新華社記者/蒲暁旭)

中国海南省ボアオで「ニアゼロカーボンモデル区」運用開始

9日、ボアオ・ニアゼロカーボンモデル区のリニューアルされたメディアセンターとセンター外に設置された太陽光発電タイル。(小型無人機から、海口=新華社記者/蒲暁旭)

中国海南省ボアオで「ニアゼロカーボンモデル区」運用開始

9日、ボアオ・ニアゼロカーボンモデル区のエネルギー貯蔵システムと、東嶼島外に建設された農業と太陽光発電が相互に補完し合う「農光互補」施設。(小型無人機から、海口=新華社記者/蒲暁旭)

中国海南省ボアオで「ニアゼロカーボンモデル区」運用開始

8日、ボアオ・ニアゼロカーボンモデル区の有機廃棄物処理施設。(海口=新華社記者/蒲暁旭)

中国海南省ボアオで「ニアゼロカーボンモデル区」運用開始

8日、ボアオ・ニアゼロカーボンモデル区にあるホテルの厨房で、リニューアル後の電気かまどで調理するスタッフ。(海口=新華社記者/蒲暁旭)

中国海南省ボアオで「ニアゼロカーボンモデル区」運用開始

9日、ボアオ・ニアゼロカーボンモデル区に設置された、花を模した送風機。(海口=新華社記者/蒲暁旭)

中国海南省ボアオで「ニアゼロカーボンモデル区」運用開始

9日、ボアオ・ニアゼロカーボンモデル区に設けられた太陽光発電設備のある駐車場と新エネルギー充電スタンド。(海口=新華社記者/蒲暁旭)

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