小学校の校庭にも広がる大規模遺跡 弥生時代後期の集落跡 児童びっくり「知らなかった」

伊勢遺跡のジオラマを前に解説を聞く児童たち(滋賀県守山市・伊勢遺跡史跡公園)

 大宝東小(滋賀県栗東市)の6年生が、近くの伊勢遺跡史跡公園(滋賀県守山市)を訪れ、卒業を前に地域の歴史への理解を深めた。

 伊勢遺跡(国史跡)は、守山市南部から栗東市北部にかけての東西約700メートル、南北約450メートル、面積約30ヘクタールに及ぶ弥生時代後期で最大級の集落跡。史跡公園によると、大宝東小の校庭にも遺跡が広がっており、竪穴建物や井戸などが見つかっている。

 児童たちは遺構が復元され土器などが並ぶ展示施設で、公園スタッフや伊勢遺跡保存会メンバーらから「伊勢遺跡は政治や物事を決める場所だった」と説明を聞いたり、ジオラマを見ながら建物の配置について学んだりした。木の棒を回転させて火だねをつくる火起こし器の体験も行い、無事に煙が出ると笑顔を見せた。

 男子児童(12)は「学校のグラウンドの下に遺跡があるとは知らなかった。近くを通った時に今日のことを思い出すと思う」と話した。

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