完全無償化!0~2歳児の保育料、4月から実施 若い子育て世代の経済負担を軽減、子を複数人持ちたいと考える家庭の増加へ 上里町が発表、すでに深谷市が先行、行田市も4月から 埼玉の町村で保育料無償化は初

上里町役場=上里町七本木

 埼玉県上里町は21日、4月から0~2歳児の保育料を完全無償化すると発表した。若い子育て世代の経済的負担を軽減させるだけでなく、就労する保護者の増加、複数の子どもを持ちたいと考える家庭の増加により地域の活性化を図る。町によると、県内では深谷市が既に実施していて、行田市も4月から開始するが、町村では県内で初めてという。

 これまで町の保育料は国の無償化制度の対象以外には、町独自に上の子の年齢に関係なく、第3子以降を無償としてきた。来年度からは子どもの年齢や人数、保護者の所得にかかわらず、保育所などに入所する全ての子どもの保育料を無償化する。

 認可保育所や認定こども園などに入所している町内在住の園児約750人のうち、約300人が新たに無償化の対象となる。費用は約6500万円を見込んでいる。3月定例町議会最終日の同日に、関連予算が可決された。

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