ランドセル背負う動き、どう変化 カバンのフジタ、信州大教授と検証

ランドセルを背負う動作を撮影する吉田宏昭教授(左)=山形市

 カバンのフジタ(山形市、藤田宏次社長)と感性工学が専門の吉田宏昭信州大教授によるランドセルを背負う動作に関する検証が21日、同市の十日町本店で行われた。新品と使い込んだランドセルを背負う場合の動きの違いを撮影し、今後、研究や民間企業との共同開発の参考にする。

 吉田教授は同大繊維学部感性工学コースで、人が物に触れた時の着心地や座り心地、なじむ感覚などを研究している。同社は4年前からランドセルを背負った時の体圧分布調査などを吉田教授に依頼し、商品開発につなげている。

 背負う動作の研究は吉田教授が新たに進めている分野で、検証には小学1年から中学2年までの4人が協力した。背負う様子を動画で撮影し、吉田教授は「なじみ具合だけでなく、体の大きさによっても動作が大きく異なることが分かった」と話した。

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