お雑煮フェス 全国の味8種類集合 能登半島地震被災地 食べて支援 讃岐うどん房鶴越(上越市本町4)が企画

第1回のチャリティーイベントを実施。日本各地の温かい雑煮を提供した

能登半島地震チャリティーイベント「お雑煮フェスティバル」が20日、上越市本町4のイレブンプラザ広場で開かれた。

会場では、市内をはじめ村上市や石川、山形、香川各県、北海道などの雑煮8種類を販売。各地の出身者を含む約40人のボランティアが調理を担当した。

来場者は日本各地の雑煮を食べ比べ、地域ならではの具材に舌鼓を打った。市内から来場した男性(49)は「どれもおいしい。さまざまな味が食べられて良かった」と満足の様子だった。

イベントは同施設内にある「讃岐うどん房鶴越」(小川隆治代表)が主催する初企画。収益は基金として積み立て、能登半島地震の被災地を支援するボランティア活動費に充てられる。

小川代表(63)は2月、協力者と共に石川県志賀町で炊き出しのボランティアを実施。「現地の避難所では調理ができない。温かい食べ物を届ける支援を途切れず続けることが必要」と考え、今回のイベントを企画したという。小川代表は「大勢に来場いただき感謝。企画を通じ、チャリティーへの共感が広まった。今年は支援の仕組みをつくり、イベントと現地ボランティアを継続したい」と意気込みを語った。

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