翌日物金利、21日は0.074% 「利上げは利上げ」と日銀総裁

Takahiko Wada

[東京 22日 ロイター] - 日銀の植田和男総裁は22日の参院財政金融委員会で、新たに政策金利となった無担保コール翌日物金利(加重平均)が21日に0.074%と小幅な上昇にとどまったことについて「利上げは利上げ」との見方を示した。藤巻健史議員(維教)の質問に答えた。

日銀は19日の金融政策決定会合でマイナス金利の解除を決定。無担保コール翌日物金利をゼロー0.1%程度で誘導することを決めた。政策変更前の18日、無担保コール翌日物金利はマイナス0.003%だったが、21日には0.074%に上昇した。

一方、国債の保有残高について植田総裁は、新規国債を月間6兆円程度買い入れる一方で保有国債の一部は満期が到来するため、ネットで見れば国債残高は現行水準でしばらく推移するとの見通しを示した。

(和田崇彦 編集:田中志保)

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