【ドライブグルメ】東名高速道路・牧之原SA(下り)で、静岡の海と山の恵みをいただく

ハイウエイ ドライブの楽しみのひとつといえば、SA(サービスエリア)やPA(パーキングエリア)での食事やおみやげ。今回は東名高速道路の牧之原SA(下り)のグルメを紹介しよう。

牧之原大茶園のお茶と駿河湾のお魚が自慢!

牧之原SA(下り)は、小型車用308台、大型車用221台の駐車場を備える大型のSAだ。コインランドリーやコインシャワーも用意されている。

東西に長い静岡県。その、ほぼ中央にあるのが牧之原市です。日本屈指のお茶の産地である牧之原大茶園を背に、東に駿河湾を望みます。市内にある吉田港は、県内有数のシラスの漁獲高を誇りますし、すぐ隣には、マグロやカツオで有名な焼津漁港があります。ですから、牧之原に来たら、お茶とお魚は見逃せないグルメと言えるでしょう。

それゆえ、牧之原SA(下り)には、そうしたお茶とお魚を使ったメニューが用意されています。今回は、いつもよりも多い3品を紹介しましょう。

爽やかな「茶そば」と「焼津めし」の組み合わせを楽しむ

牧之原SA(下り)の「牧茶庵」で販売される「焼津めし ぶっかけ茶蕎麦」(1280円)。

フードコートにある「牧茶庵」での鉄板の人気メニューとなるのが「焼津めし ぶっかけ茶蕎麦」(1280円)です。抹茶を練り込んだ茶蕎麦にツユをかけて、ズズズッと豪快にいただけば、ほんのりと上品なお茶の香りが後味に残ります。大根おろしやナメコを加えて味に変化をつけたり、サックサクの天ぷらも添えられ、気が付けば、あっという間の完食です。

茶蕎麦と組み合わされるのは「焼津めし」。ご飯の上に、焼津で水揚げされたマグロの糸削りと地元の吉田港で水揚げされたシラスをたっぷりと乗せた一膳。カツオ節とはまた違ったマグロのコクのある味と、新鮮なシラスの組み合わせは、これだけでも試す価値あり!のおいしさです。牧之原らしい、山と海の恵みが同時に楽しめるグルメです。

まぐろチャーシューと糸削りが独特のコクを生む

「焼津 堅魚屋 新丸正」の看板メニューとなる「まぐろ追い節香る塩そば」(1000円)。

続いては、同じくフードコートの「焼津 堅魚屋 新丸正(やいづ・かたうおや・しんまるしょう)」のラーメンです。こちらのお店は焼津鰹節の製造元「新丸正」とコラボしたラーメン店で、マグロやカツオを使った出汁に、御殿場天然醸造醤油の老舗「天野醤油」こだわりの醤油かえしを使っています。

今回紹介するのは、こちらの看板メニューである「まぐろ追い節香る塩そば」(1000円)。チャーシューには、第15回全国水産加工品総合品質審査会において「水産庁長官賞」を獲得した「まぐろチャーシュー」を使用。こんもりと載せてあるのが、マグロの糸削りです。

透きとおった塩ベースのスープは、意外にも甘め。さっぱりしつつもコクがあります。たっぷりのマグロの糸削りとスープを一緒にいただけば、滋味豊かなマグロのおいしさが口いっぱいに広がります。マグロのチャーシューはトロっとしていて、脂のおいしさが備わっています。ユニークかつ、しっかりとおいしいラーメンです。

ぜいたくにカツオをいただく定番メニュー

「焼津の網元 いちまる」の名物となるのが、地元の食材を使う「わら焼鰹のたたき定食」(1100円)

最後のメニューは、フードコート「焼津の網元 いちまる」の名物、「わら焼鰹のたたき定食」(1100円)です。こちらのお店は名前からもわかるように、隣の焼津漁港で水揚げされたマグロやカツオをぜいたくに使った定食やどんぶり類を提供しています。

中でも、この「わら焼鰹のたたき定食」は、ド定番メニューとして観光客に熱く支持されている一品です。いただいて思ったのは、「カツオがスゴく新鮮!」ということ。ニンニクも大葉も必要ありません。タレも用意されていますが、おすすめは海藻に海水を含ませて作った藻塩(もしお)。シンプルに塩だけでいただくほうが、よりカツオ本来のおいしさが味わえるというわけです。地元だからこそ楽しめる、ぜいたくなグルメです。

海の幸と山の幸に恵まれた静岡。そんな静岡の底力を感じることのできるグルメです。(文と写真:鈴木ケンイチ/取材協力:中日本エクシス)

牧之原SA(下り)のフードコート。窓が広く、明るく、広々としている。

●営業時間
牧茶庵:24時間営業
焼津 堅魚屋 新丸正:8時~21時
焼津の網元 いちまる:8時~21時
※コロナ禍の影響により、営業時間が変更になる場合があります。
価格等は、2024年2月時点のものとなります。

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