ルルレモン、業績見通しが予想下回る アスレジャー高価格帯が不振

Annett Mary Manoj

[21日 ロイター] - カナダのスポーツ衣料品大手ルルレモン・アスレティカが14日発表した2025年1月期の業績見通しは純収益が107億―108億ドル、1株当たり利益は14.0―14.2ドルだった。いずれも市場予想を下回ったことで株価は時間外取引で一時約11%急落した。

LSEGによると、アナリスト予想の純収益は109億ドルだった。1株当たり利益は14.13ドルと予想されていたものの、ルルレモン発表の見通しの中央値は、これを下回った。

業績の伸び悩みの背景には、主力事業である運動用とカジュアル衣料の特徴を兼ね備えた「アスレジャー」製品の高価格帯事業で、北米の小売業者の需要が減少していることがある。

カルビン・マクドナルド最高経営責任者(CEO)はオンライン会見で、北米の消費環境が厳しく、第1・四半期(1月30日から3カ月間)の売り上げが事業計画比で遅れていると明らかにした。

米国では、スポーツ小売店が過剰在庫を抱え、スポーツウエアやアパレル企業の受注減につながっている。アディダスやフット・ロッカーなどは消費者の不安定な支出傾向に慎重に対応している。ナイキも消費者心理の低迷などで業績への打撃が予想されている。

調査会社インサイダー・インテリジェンスのアナリスト、レイチェル・ウルフ氏は「消費者は嗜好品購入を控え、買い換えではより安価なブランドを選ぶ傾向がある」と分析した。

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