“午後組”では2位 西村優菜は「しょうがない」でポアナと対峙

西村優菜は難しい午後のプレーを3アンダーで乗り切った(撮影/田辺安啓(JJ))

◇米国女子◇ファーヒルズ朴セリ選手権 初日(21日)◇パロスバーデスGC (カリフォルニア州)◇6447yd(パー71)

午後1時17分のスタートは、ツアーメンバー9人が出そろった日本勢で最後だった。ボールの転がりを不規則にするポアナ芝は元気いっぱい。後半インでは西海岸の冷たい海風に身をさらしながら、西村優菜はたくましく7位発進を切った。

スタートはポロシャツで。中盤にセーターを着た(撮影/田辺安啓(JJ))

パロスバーデスGCはアウトの序盤、2打目を短いクラブで打てるパー4が続く。西村は1番から2m、5m弱、1m強のチャンスをつくって3連続バーディ発進を決めた。

鮮やかな滑り出しは4番で1mのパーパットを外して勢いを止めてしまうが、「ポアナだからしょうがないと思い切って切り替えた」と続く5番までの2連続ボギーにも淡々。「ずっとパーが続いた時間も、とにかくグリーンに乗せて、2パットでもしょうがないと思ってラウンドできていた」とストレスを溜めないように自己処理した。

薄手のダウンジャケットを脱ぎ着しながらプレーした(撮影/田辺安啓(JJ))

「最後の5ホール、6ホールくらいは結構、気になる感じだった」というグリーンの芝に対して、「とりあえず、自分が良いストロークすることに集中。入る、入らない、の結果にこだわり過ぎず」という姿勢で5バーディ、2ボギーの「68」。午後にティオフした選手の中では、「66」をマークしたローレン・ハートラージに次ぐ好スコアだった。

厄介なポアナが相手だからと言って、入らなかったら芝のせい、入ったら自分のおかげ…では少々都合が良い。終盤17番、5mを流し込んだバーディパットは「良いストロークができたので、それがたまたま入ってくれたという感じ」。謙虚さを失わず午前スタートの2日目を迎える。(カリフォルニア州パロスバーデス・エステーツ/桂川洋一)

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