「死ぬのは国民、医師は死なない」…医学部増員確定に元大韓医師協会の幹部が尹錫悦大統領を批判=韓国

ノ・ファンギュ大韓医師協会元会長が、韓国政府の医学部定員増員方針が確定すると「死ぬのは医師たちではない。死にかけているのは国民だ」と批判した。ノ元会長は‘政府は医師に勝てない’という文章をSNSに載せ、専攻医たちの集団行動を煽った嫌疑などで保健福祉部から告発された人物である。

21日、医療界によるとノ元会長は前日、自身のフェイスブックに「ユン・ソギョル(尹錫悦)大統領がついに大韓民国医療の心臓にくいを打ち込んだ」と明らかにした。

ノ元会長は「その人(尹大統領)の人柄から見て進行すると予想されたので、それほど驚くことではない。驚くべきことは朝鮮時代ではなく、2024年に大韓民国でこのようなことが起きたという事実だ」と指摘した。

続いて「これが医療の心臓にくいを打ち込んだという事実を知っている人は医師だけだということと、専門家たちが話しても大衆が信じないという事実に驚く」と述べた。

さらに「結局、死ぬのは医師たちではない。医師たちはこの地でも他の国でも生きる道を探すだろう」と強調した。

また「死んでいくのは国民。それで医師たちが悲痛に思う心だけを捨てるなら悲しむことではない」と強調した。

これに先立ち、ハン・ドクス(韓悳洙)国務総理は前日、政府ソウル庁舎で医療改革に関する対国民談話を通じて「教育環境と地域医療の現実を考慮し、増員規模を2000人に決めた」と発表した。

これに伴い、2025学年度から全国40の医学部の定員は3058人から2000人増えた5058人になる。具体的に、はキョンギド(京畿道)・インチョン(仁川)市にある5つの医学部の定員が209人から570人に増員され、地方にある27の医学部の定員が2023人から3662人へと増えた。

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