「大谷は被害者なのか」米メディアも注視 大谷サイドが「捜査要請」報道も

ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平選手の元通訳・水原一平氏が違法賭博への関与で球団を解雇された問題。今後、大谷選手はどの程度事前に問題を把握していたかが焦点になりそうだ。

大谷サイドが「法執行機関」に接触して「大規模窃盗」の捜査を要請?

水原氏の違法賭博問題について、水原氏が大谷の資金を違法なブックメーカーで賭けるため「大規模な窃盗」に手を染め、大谷選手の口座から少なくとも450万ドル(約6億8000万円)が違法ブックメーカーに送金されたと複数の米メディアが報じている。

大谷氏の関与の度合いをめぐり、水原氏の発言が変化している点もポイントだ。

水原氏はアメリカのスポーツメディア「ESPN」の取材に対し、2024年3月19日(現地時間)の時点で「ギャンブルによる借金を補うために大谷選手が資金を送金した」と語っていたが、20日にはこれを否定し、「大谷選手はギャンブル活動や借金について全く知らなかった」と語っている。

21日には、ESPNが大谷サイドの新たな動きを報じた。記事によると、大谷選手の代理人が「法執行機関」に接触し、同選手からの金銭の「大規模窃盗」について捜査するよう要請したという。どの機関に要請したのかは明らかにされていない。

「今後数日から数週間でさらに多くの事実が明らかになる可能性」

一方、ロサンゼルス・タイムズは「大谷翔平は窃盗被害者?苦境におちいる?法律専門家らは捜査が進行中だと語る」の見出しで記事を掲載。

「これまでのところ、断片的な全体像しか分かっていない」とした上で、法律専門家の見立てとして、資金の流れをめぐる矛盾する主張について連邦検察が解明を進めているとして、「今後数日から数週間でさらに多くの事実が明らかになる可能性がある」と指摘した。さらに、「唯一ではないが、重要な疑問のひとつ」として、「この日本人スラッガー(大谷選手)が水原一平による『大規模な盗難』の被害者だったか」を挙げている。

また、前出のESPNの記事によると、メジャーリーグ関係者は「リーグは連邦当局から連絡を受けていない」と説明。この関係者は「MLBの次のステップは事実の収集だが、現在進行中の連邦捜査を考慮すると時間がかかる可能性がある」と述べた。

大谷選手は今後、この問題についてどのように巻き込まれていくのだろうか。

Xでは「永久追放」といった不吉なワードもトレンド入りしていて、「大谷さんも共犯になって永久追放とかなったりしたらお金より夢を追いかけてたのにかわいそうな気がします」「大谷永久追放なったらエライ事やで」などのコメントが見られ、ファンはその動向を懸念している。

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