賃上げ2024/UAゼンセン、パート時給126組合・6.41%の引き上げ

UAゼンセンによると、第二のヤマ場を終えた3月22日10時時点で、正社員(フルタイム)組合員は181組合、短時間(パートタイム)組合員は126組合、契約社員組合員は27組合が妥結。合計87万人強の賃上げが決まった。

正社員組合員の181組合妥結総合計(制度昇給、ベア等込)は1万7949円(5.87%)、賃金引き上げ分(ベア等)は1万2537円(3.97%)の引き上げとなった。

UAゼンセン全体の要求基準を1%上回る7%の要求を掲げて交渉してきた流通部門、総合サービス部門の妥結総合計はそれぞれ5.88%、6.40%を獲得している。

<部門別妥結状況>

また、パートの妥結した126組合の総合計(制度昇給、ベア等込)は加重平均で70.3円(6.41%)の引き上げとなっており、前年第二のヤマ場61.2円(5.84%、113組合集計)を大きく超えた。

<パート妥結状況>

妥結総合計は正社員の5.87%を超え、第二のヤマ場時点としては9年連続上回った。正社員とパートタイム組合員同時に妥結した168組合中115組合が正社員よりパートタイム組合員のほうが率で上回っている。

前年と比較できる118組合の加重平均額は、11.0円(0.74%)の増加となっている。

契約社員組合員の妥結した27組合の総合計(制度昇給、ベア等込)は加重平均で1万5301 円(6.71%)の引き上げとなっており、正社員の5.87%を上回っている。

前年と比較できる23組合の総合計加重平均は、前年比7126円増(3.06%)となった。

さらに、300人未満の組合では42組合が妥結しており、正社員の加重平均で妥結総合計(制度昇給、ベア等込)は1万8047円(6.05%)、賃金引き上げ分(ベア等)は1万3048円(4.20%)であり、いずれも300人以上の組合を上回っている。

<規模別妥結状況>

賃上げ2024/イオングループ労働組合連合会 永島智子会長インタビュー

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