国際金融センター首位はNY、香港は4位維持=民間調査

Huw Jones

[ロンドン 21日 ロイター] - 英シンクタンクZ/Yenグループが21日発表した国際金融センター指数によると、ニューヨークが2018年から続く首位の座を維持した。2位はロンドンだった。

ニューヨークがロンドンを追い抜いたのは18年。16年の英国民投票で欧州連合(EU)からの離脱(ブレグジット)を決定したため、ロンドンが国際競争力を保てるかどうか、疑問符が付いていた。

英国ではブレグジットに伴って金融規制改革への取り組みが加速した。ただ、ソフトバンクグループ(SBG)傘下の半導体設計大手アームのような英企業が米株式市場での上場を目指す流れに歯止めがかかっていない。

3位はシンガポール。香港は4位を維持した。5位はサンフランシスコだった。

フィンテック分野のランキングでもニューヨークが首位を維持した。これにロンドン、サンフランシスコ、深センが続いた。5位に浮上したのがワシントンDCで、シンガポールを抜いた。北京は11位に後退し、今回はソウルが10位に上昇した。

調査は世界の121の金融センターが対象。世界銀行や経済協力開発機構(OECD)、国連などの定量データとともに、金融専門家の評価を含めた4万8365件の評価を組み合わせてランク付けを行う。

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