雲南省に春茶の収穫シーズンが間もなく到来、茶摘み職人の確保急ぐ―中国

春が訪れて気温が上がっている雲南省の各茶園には、春茶の収穫シーズンが間もなく到来する。

春が訪れて気温が上がっている雲南省の各茶園には、春茶の収穫シーズンが間もなく到来する。季節労働者となる茶摘みスタッフの不足を解消すべく、臨滄市臨翔区の各製茶工場や茶葉加工製造企業なども、前もって作業員を募集している。中国新聞網が伝えた。

中国西南エリアの国境の町である臨滄市は、 紅茶「滇紅」の発祥地で、中国最大の紅茶生産拠点だ。その紅茶の生産量は雲南省で最も多い。また、普洱(プーアル)茶の原料拠点、主な生産拠点ともなっている。

「一年の計は春にあり」という言葉があるが、春茶の生産は臨翔区邦東郷の産業発展において非常に重要な位置を占め、同区の農民に増収をもたらす主導産業の一つとなっている。同区の茶畑の面積は1万7380ヘクタールで、茶葉の生産量は1万9000トンに達している。春茶の収穫シーズンに備えて、同区は前もって作業員を確保することで、茶農家や茶葉加工製造企業などが人手不足に悩まずに済むよう取り組んでいる。

茶摘みスタッフは市場において引っ張りだこになっており、特に熟練した茶摘み職人は数カ月前に連絡を取らないと確保できない状態となっている。毎年、春茶の収穫シーズン前になると、昔帰●秋堂茶葉種植農民学科合作(●は火偏に日と立)の責任者・刀発春(ダオ・ファーチュン)さんは各地で茶摘みスタッフを探しており、「熟練した職人に来てもらうためには、報酬を増やすほか、宿舎や食事といった面でも工夫しなければならない」と話す。

3月に入り、雲南省の各茶葉生産エリアの茶農家や茶葉加工製造企業などは春茶収獲の準備を進めており、茶摘みスタッフを確保するほか、場所や設備の準備も積極的に進め、高品質の茶葉をできるだけ早く生産して出荷できるように取り組んでいる。(提供/人民網日本語版・編集/KN)

© 株式会社 Record China