ゲームで楽しく分別学ぶ 戸田の6年生3人組がパソコンゲーム「ごみ分別」考案 市職員も「面白い」感嘆の声

「ゴミ分別ゲームを広めたい」と話す前列左から羽賀蓮恭、松尾健翔、吉川翔さん。後列は左から今井功一、浜野康彦、梶山浩さん=戸田笹目東小学校で

 埼玉県戸田市の笹目東小学校(片岡昭博校長、児童数621人)の6年生3人組が考案したパソコンゲーム「ごみ分別」に、ごみ収集や分別に取り組む市役所環境課の職員から「面白い。活用したい」という声が上がり、浜野康彦課長(60)と今井功一主任(42)が同校を訪問、考案者の3人と意見交換をした。3人は卒業するが「中学校でも研究を続けたい」と話している。

 ゲームは画面の下に、燃えるごみ、燃えないごみ、粗大ごみ、資源ごみ、分からない―と五つの受け皿を用意。

 ゲームが始まると、画面の上からさまざまな物がゆっくり落ちてくる。例えば、ペットボトルが落ちてきたときはマウスを操作して資源ごみの受け皿に落とす。すると正解のマークが出る。終わると、正解をカウントした点数が画面に表示される。英語版も作った。

 考案したのはいずれも6年2組の羽賀蓮恭(れんすけ)さん(12)、松尾健翔(けんと)さん(12)、吉川翔(かける)さん(12)。3人は「公園のごみを無くすのにどうしたらいいかを考え、ゲームを作った。ごみの分別で正しい知識があれば不法投棄のごみは無くなると思う。正しい知識を身に付けるためにこのゲームを考えた」と説明。

 浜野課長は「とてもよくできている。ゲームの途中でストップして、考える時間がほしい」。今井主任は「大変面白い。ゲームにするとは、今までにないアイデアだ」と絶賛。同行した市教委の梶山浩次長(55)は「子どもたちの素晴らしいアイデアを市役所の活動に活用してほしい」と話した。

 3人は今年1月に開催された戸田市小中学校プレゼンテーション大会で学校を代表して出場し、銀賞を獲得した。松尾さんら3人は「このゲームをいろんな人に知ってもらいたい」と話している。

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