解体工事死亡事故、男性作業員2人の意識戻る 福井県池田町、一酸化炭素中毒の可能性

解体作業中に発生した事故を調べる消防関係者=3月21日午前9時55分ごろ、福井県池田町薮田の能楽の里文化交流会館

 福井県池田町薮田の町能楽の里文化交流会館で3月20日、解体工事中の男性作業員3人が意識不明の状態で見つかり、うち1人が死亡した事故で、県警越前署と南越消防組合などは21日、現場を実況見分した。同署によると、搬送先の病院で治療中の福井市の40代会社員と、フィリピン国籍で同市の30代技能実習生は意識を取り戻したという。

 同署によると、3人は会館のメインホールで、天井部分のウレタンを剥がす作業をしていた。エンジン付きの高圧洗浄機を使っており、排ガスによる一酸化炭素(CO)中毒を起こした可能性があるとみて調べを進めている。

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