エルヴィス・プレスリーに会える胸のときめきがあふれ出る 「プリシラ」本編映像

2024年4月12日より劇場公開される、ベネチア国際映画祭でケイリー・スピーニーが最優秀女優賞を受賞したソフィア・コッポラ監督作「プリシラ」から、ケイリー・スピーニー演じる主人公プリシラが、父の転属によって暮らし始めた西ドイツの軍施設にあるカフェでパーティに誘われ、のちに恋に落ちるエルヴィスと出会うきっかけになるシーンの、本編冒頭が公開された。

映像は、プリシラがカウンターに1人で座っている場面から始まる。外国の生活になじめず、寂しさの漂う彼女に声をかけたのは、テリー・ウェストという軍人だった。優しく話しかけるテリーに、表情をやわらげるプリシラ。すると、「エルヴィスは好き?」と質問が。「もちろん。嫌いな人いる?」と答えたプリシラは、彼のパーティに時々呼ばれるというテリーから「今週末君も来る?」と誘いを受ける。「親に聞いてみる」と冷静さを取り繕うが、プリシラの横顔と細かいしぐさには、憧れのスーパースターであるエルヴィス・プレスリーに会えるという胸のときめきがあふれ出ている。

ソフィア・コッポラ監督は、プリシラ役のキャスティングについて、若さゆえの世間知らずさと、グレースランドという特殊な環境で遂げた内面の成長を同時に体現できる人物を求めていた。そして、「プリシラ(本人)と話すといつも、とても優しくてやわらかでオープンな印象を受けます。ケイリーに会った時、同じ長所を持っていると感じました。ケイリーはとても表情豊かで、人生の異なるステージを演じ分ける驚くべき能力を備えています」と、演じたケイリーに称賛の言葉を送っている。

ケイリー・スピーニーは、「これは人間ドラマ。極めて特別なもの。エルヴィスとプリシラは私たちにとってアメリカの特権階級だけれど、今までは本当の意味で裏事情を目にすることはなかった。本作はそれをやってのけたと思う」と自信をみせている。

「プリシラ」は、エルヴィス・プレスリーと恋に落ちた少女プリシラがたどる魅惑と波乱の日々を、プリシラの視点で描いた作品。14歳のプリシラは、世界が憧れるスーパースターであるエルヴィス・プレスリーと出会い、恋に落ちる。やがて彼女は、両親の反対を押し切って、大邸宅で一緒に暮らし始める。魅惑的な別世界に足を踏み入れたプリシラにとって、彼の色に染まり、そばにいることが彼女のすべてだったが・・・という物語が展開される。

主演は、本作で第80回ベネチア国際映画祭最優秀女優賞に輝いたケイリー・スピーニー。夢のような恋の恍惚(こうこつ)と切なさを経験していく少女の心の変遷と外見の変化を、繊細な表情とたたずまいで表現している。そして、プリシラだけが知る、魅力的で華やかだが傷つきやすく大人になりきれないスーパースターのエルヴィスを、ジェイコブ・エロルディが演じている。

【作品情報】
プリシラ
2024年4月12日(金) TOHOシネマズ シャンテ他全国ロードショー
配給:ギャガ
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