「厨房のありす」大森南朋、前田敦子がクランクアップ。思い出いっぱいの撮影を報告

3月24日に最終回を迎える、日本テレビ系連続ドラマ「厨房のありす」(日曜午後10:30)。このほど、主人公・八重森ありす(門脇麦)の父・八重森心護役の大森南朋、ありすの親友・三ツ沢和紗役の前田敦子が、クランクアップを迎えた。

「厨房のありす」は、舞台演出家、映画監督でもある玉田真也氏が脚本を手掛けるオリジナル作品。生きづらさを抱える人々が織り成す、少し切なくて温かい“新時代のハートフル・ミステリー”だ。ハンディがあったり、マイノリティーだったりする登場人物たちの心温まるヒューマンドラマでありつつ、ある事件の謎を解き明かすミステリーの側面もある物語となっている。

撮影終了直後、笑顔で監督から花束を受け取った大森は「子どもを公園に連れて行くと、周りの小学生たちが『ありすのお父さんじゃない?』という感じで話しているので、『見てくれてるの?』と話しかけていました(笑)」と、視聴者からの反響を肌で感じていたとのこと。

また、約3カ月間の撮影について、「ありすと(永瀬廉が演じる酒江)倖生くんと3人でわちゃわちゃしている家でのシーンが楽しかったです」と振り返り、「秘密を1人で抱えていた心護は、それをずっと隠して生きていこうと決めていたのに、ありすと倖生が若さで、どんどん秘密の扉を開けていきます。そんな2人に対する心護の変化をどう演じるかは、素晴らしい脚本に添って、皆さんにアドバイスをいただきながらやらせていただきました」と、心護役へのアプローチについて語った。

一方、前田の撮了時には、和紗の息子・虎之助役の三浦綺羅と銀之助役の湯本晴が花束を贈呈。「こんなにすてきな役をやらせていただいて、本当にありがとうございました!」と晴れやかにあいさつした前田は、妊婦姿で過ごした撮影期間を振り返り、「妊娠中のことを、なんとなくこうだったかなと思い出しながら、おなかを前に出した姿勢でずっと演じていたら、撮影後半には、普段からその姿勢でいるのが癖になってました」と笑顔で報告。

続けて、「最初からギリギリまで妊娠状態だったんですけど、その分、和紗としてパワフルでいられる感じがしました。ありすの明るさプラス麦ちゃん自身の明るさで、最初からみんながすごく入っていきやすい現場でした。麦ちゃんが『おはよー!』と声をかけてくれて、そこからどんどん、みんなの輪が広がっていきました」と、門脇を中心に明るい現場の雰囲気の中、撮影が行われたことを伝えた。

3月24日放送・最終回。「誠士さんは、私の本当のお父さんなんですか?」――自分の過去と向き合うことに決めたありすは、倖生と一緒に「五條製薬」の後継者である五條誠士(萩原聖人)から真実を聞き出そうとする。ありすの父親は本当に誠士なのか? 25年前の火事の真相は? 倖生の父に横領の罪を着せたのは一体誰なのか? 真実を知ろうとするありすと倖生に、誠士はついに真犯人の名を明かす。

一方その頃、心護は、五條蒔子(木村多江)と道隆(北大路欣也)の親子の前で、本当のことを打ち明けようとしていた。「あの25年前の火事、あれは事故じゃないんです」。その言葉に、蒔子は動揺する。衝撃の真実が明らかになり、すべてを知ったありすと倖生が選ぶ道とは…。ありすの“やさしいごはん”が人々をつなぐ、胸いっぱいの最終回が展開される。

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