バランスボールにまたがり、競馬の映像を見ながら体幹トレーニングをする少年がSNSで話題になっています。
彼はレオくん。武豊騎手、クリストフ・ルメール騎手にあこがれる9歳の少年です。
ただひたすらに「騎手になりたい」という夢を追いかける姿を取材しました。
3月18日、馬に見立てたバランスボールにまたがり、実際のレースの映像を見ながらシミュレーションするレオくんの映像がX(旧Twitter)上で話題になりました。
詳細な説明なしに投稿された動画だったことから、子どもが競馬ごっこをしている映像として盛り上がり、見た人からは「かわいい」「ほほえましい」というコメントが寄せられていました。
しかし、徐々に映像が拡散されていくと、競馬やスポーツをよく知る人から「これはとんでもない才能だと思う」「いやいや。将来有望ですよ、このバランス感覚は」「面白いより凄いが勝つ」といったコメントが集まりはじめます。
「バランスボールの上でムチを振っているのに一切上半身がブレていない」「最後の直線に入るときに姿勢がぐっと低くなるのを見て、遊びではないことに気づいた」などの指摘通り、これは遊びではなくレオくんの夢に向けたトレーニングなのです。
それをきっかけに、元動画であるレオくんのInstagram に人が殺到。動画は500万回以上再生され、レオくんに向けて応援のメッセージが数多く寄せられました。
レオくんのInstagramでは、ほかにも乗馬シミュレーターを使って本物に近い騎手の体験を積んだり、実際に競馬場で見学したりして騎手を目指すレオくんの様子が数多く投稿されています。
きっかけはテイエムオペラオーの「ぬいぐるみ」
BuzzFeed JAPANでは、レオくんにジョッキーへの思いを取材しました。(回答:レオくんの保護者さん)
――とても鍛えられた体幹だとお見受けしますが、バランスボールを使ったトレーニングなどはいつごろから始めたのでしょうか? また、訓練の参考にしたものはありますか?
バランスボールのトレーニングは今年の1月4日から始めました。
参考にしたものは特にありませんでしたが、体幹を鍛えるためになんとなくバランスボールがいいなと思いました。
――X上で動画が話題になっていたことについて、レオくんの反応はいかがでしたか?
本人は至って冷静で反応は特にありませんでした。
――レオくんが騎手になると決心したきっかけのようなものはありましたか?
最初にUFOキャッチャーでテイエムオペラオーのぬいぐるみを取ったことから馬が好きになり、ジャパンカップのイクイノックスの走りに魅了され、いつか自分も名馬に乗りたいと思ったのがきっかけになります。
――夢をひたむきに追いかける姿勢、かっこいいです! 日々の練習メニューなどがありましたら教えてください。
バランスボールでの2〜3時間の特訓、走り込みが毎日のトレーニング内容になっています。
――レオくんはどんなお子さんですか。
とても優しい性格です。
――レオくんの好きな競走馬や、あこがれの先輩騎手はいますか?
好きな馬はイクイノックス、タイトルホルダー、パンサラッサです。
憧れの騎手は武豊騎手、ルメール騎手、川田騎手、鮫島騎手です。
・・・・・
自身のInstagramに数多く応援が寄せられたことから、レオくんはお礼の動画を投稿。
ポケモンのパジャマを着て、馬のぬいぐるみを持って「ありがとうございます!」という姿は、トレーニング中の真剣な表情とはうってかわって、リラックスした表情を見せてくれました。
そんな9歳らしい姿も見せるレオくん。今後の活躍に期待してしまいますね。