工事車両による交通渋滞をAIで回避 宮城・大郷町 台風19号被害による治水工事

5年前の台風19号被害を受けて、宮城県大郷町で治水事業が進んでいます。現場付近ではトラックなど工事車両の渋滞が予測されることから、AI=人工知能を使って運行を管理する取り組みが行われています。

台風19号による豪雨で吉田川の堤防が決壊した大郷町では、河道掘削や堤防の強化などを行う治水事業が進んでいます。

工事現場では大量の土砂の運搬が必要となっていて、往来するトラックで付近が渋滞しないよう運行を管理する取り組みが地域住民に報告されました。

北上川下流河川事務所によりますと、現場に定点カメラを設置しAIがその映像からナンバープレートなどの車両情報を解析し、掘削現場や土捨て場で時間帯ごとのトラックの台数をリアルタイムで把握することで、渋滞を回避しています。

住民「工事車両の管理もAIを使っての工事ですと、生産性も上がってくるんじゃないかなと」

北上川下流河川事務所間山隆之副所長「工事に当たっては、地域の方になるべくご迷惑を掛けないようにしていきたいと考えておりますので、新たな技術も使いながら進めてまいりたいと思っております」

吉田川の治水事業は、2025年度の完了を目指しています。

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