「若いみなさん方が伝えていってもらいたいなと」大学院生がハンセン病問題の啓発動画を制作へ 入所者との交流通じ【岡山】

ハンセン病の歴史を後世に伝えようと、大学院生が療養所の入所者との交流の様子などを収めた動画の制作を計画しています。

偏見・差別、また闘いの歴史を後世に伝えようと開かれている協議会で計画が示されました。

元患者の高齢化が進み、語ることができる人が減りゆくハンセン病問題。岡山大学大学院の学生は、来年度、瀬戸内市の療養所の研修施設などに宿泊し、入所者との交流を通じて啓発動画を制作。岡山県のホームページへの掲載を計画しています。

(岡山大学大学院 教育学研究科 桑原敏典教授)「子どもたちに、この問題をみんなで考え続けるためにはどうすれば良いかということを伝えていくことができるんじゃないかなと」

(長島愛生園 入所者自治会 中尾伸治会長)「若いみなさん方が、わたしたちのことを勉強してもらって、伝えていってもらいたいなと」

動画は、厚生労働省の委託先の社会福祉法人から啓発支援としての助成を受ける形で制作を目指すということです。

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