福島県内の多くの小学校では、22日に卒業式が行われました。去年の記録的豪雨で校舎が浸水被害にあったいわき市の小学校でも、8人の卒業生が笑顔で学び舎をあとにしました。
最後の校歌を歌う、いわき市・宮小学校の児童たち。宮小学校は去年9月の豪雨で校舎が浸水被害にあい、2か月半、近くの中学校を間借りして授業を受けました。
一時は、元の校舎での卒業式の開催が危ぶまれましたが、無事に8人の卒業生が学び舎で卒業証書を受け取りました。式のあと、最後のホームルームでは…。
6年生担任・遠藤悦子先生「苦しいことやつらいことがあっても、今年みたいに自分たちで楽しいことを見つけながら乗り越えていってほしいなと思います」
ともに過ごした仲間たちと6年間の思い出を語り合いました。
卒業生・宗方あすかさん「寂しいのと、まだいたいのと。卒業できてよかったと思う」 卒業生・芳賀楓斗さん「(豪雨で)僕の家も被害にあったので、宮小に戻れてよかったです。(中学校では)勉強と部活を頑張ります!」
自身も宮小の卒業生・芳賀楓斗さんの母・祥栄さん「昔を思いながら、息子たちも同じ学校で過ごせて卒業できてすごくクッと心に来る思いはあります」
宮小学校の卒業生の多くは、水害の時に間借りしていた内郷第二中学校に進学するということです。
県教育委員会によりますと、今年度の公立小学校の卒業生は1万3854人で、前の年より487人少なくなりました。