浄水場水質問題…吉備中央町が住民要望の血中濃度調査を公費で実施へ 町長「住民の思いもしっかりと考え」 岡山

岡山県吉備中央町の円城浄水場から国の暫定目標値を超える有機フッ素化合物が検出された問題です。町は住民から要望があった血液検査を行うことを明らかにしました。

(吉備中央町/山本雅則 町長)
「住民等の方に対して、PFOSおよびPFOAについての血中濃度調査を実施します」

外部の有識者委員会の報告を受けて山本雅則町長が方針を示したものです。

血中濃度調査の対象は暫定目標値を下回ったことが確認され、再給水が始まった2023年11月22日以前に飲用水として円城浄水場の水を利用した住民です。

検査は希望者に対し全額公費で行われ、町では半減期とされる5年後の再検査も検討しています。

有識者委員会の報告では血液検査について、「住民がストレスから解放されるかもしれない」などのメリットがある一方、血中濃度が高かった場合、医療的に下げる方法などが分かっておらず「かえって不安が増す可能性がある」としています。

(吉備中央町/山本雅則 町長)
「住民の方々の思いもしっかりと考えた上で総合的に決定させていただきました」

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