豪英が2プラス2開催、名指しで中国批判

Alasdair Pal

[シドニー 22日 ロイター] - 豪州と英国は22日、豪アデレードで外務・防衛担当閣僚協議(2プラス2)を開催し、香港や南シナ海を巡り中国を非難、中国がロシアを支持していることも批判した。

2プラス2には英国のキャメロン外相とシャップス国防相、豪州のウォン外相とマールズ国防相が出席。「南シナ海のセカンド・トーマス礁付近で中国船が最近フィリピン船・乗員に対し取った危険な不安定化を招く行動」を批判するなど、中国を名指しで非難する異例の声明を発表した。

香港の国家安全条例、香港の自由と権利の侵害、中国の人権侵害への懸念も表明。

ロシアのウクライナ侵攻も強く非難し、中国が紛争終結に役割を果たすべきだと主張した。「ロシアと密接な関係にある全ての国、特に中国は、いかなる形であれロシアの戦争継続を支援することを控え、ロシアに違法な戦争を終わらせるよう説得すべきだ」と訴えた。

豪州は中国との関係修復も図っており、ウォン外相は今週、同国を訪れた中国の王毅外相と会談した。

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