2病院の基本合意は新年度以降 持ち越しではなく白紙撤回を 宮城県の病院再編構想について市民団体

年度内の基本合意を目指していた東北労災病院と宮城県立精神医療センターの移転について、県は2024年度以降に持ち越す方針です。市民団体が持ち越しではなく、白紙撤回を訴えました。

県に要望書を提出したのは、東北労災病院の患者や地域住民などでつくる市民団体です。県の病院再編構想は、県民の声を無視しているとして白紙撤回するよう求めました。

県は、仙台市青葉区の東北労災病院と名取市の県立精神医療センターを富谷市に移転集約する方針で、年度内の基本合意を目指していましたが、議論が進んでいないことから2024年度以降に持ち越す方向で調整しています。

東北労災病院を守る会小玉高弘事務局長「年度内と約束をしていたわけですから、2024年度に持ち越しにはしないで、直ちに白紙撤回をすべきだ」

これまでの議論では、移転後の県南の精神医療をどのように確保するかなど、今後の医療提供体制に課題も残っています。

県は来週にも病院側と正式に協議する方針です。

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