能登の全中学、集団避難が終了 輪島の1、2年生も地元へ

集団避難を終え石川県輪島市に戻った中学生。県内3市町の生徒計約400人の集団避難が終了した=22日午後

 能登半島地震で被災後、集団避難をしていた石川県輪島市の中学1、2年生約50人が22日、同県白山市からバスで地元に戻った。卒業式出席のため先に離れた3年生や、同県珠洲市と能登町の中学生も既に帰還しており、県内3市町の生徒計約400人の集団避難が終わった。

 輪島市では保護者や教職員らが笑顔で「お帰り」と迎えた。大畑勇凛さん(13)は母海映さん(38)から「無事で元気そうに帰ってこられて良かった」と声をかけられ、「輪島に戻れてうれしい。お母さんのご飯を食べたい」と照れながら話した。

 避難先だった白山市の施設では、転校する友人が乗った車を追いかけて別れを告げる生徒の姿も見られた。

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