【LEDと蛍光灯の電気代比較】節約のため「LED」を使っていたけど、明るさが気になり「蛍光灯」に替えたい。電気代はどれくらい変わる?

LED電球と蛍光灯の電気代の違いは?

電気代は「消費電力(キロワット)×時間(アワー)×料金単価(円/キロワットアワー)」という計算式で求められます。

消費電力が7.4ワットのLED電球と11ワットの蛍光灯を例に挙げて、8時間・12時間・24時間使い続けた場合の電気代を比較したものを、表1にまとめました。料金単価は30円とし、ワットをキロワットに変換するために、1000で割って計算しています。

表1

※筆者作成

1日8時間使用した場合、1ヶ月に換算すると約26円、1年だと約315円、LED電球のほうが電気代は安くなります。

同様に、1日12時間使用した場合は1ヶ月約39円、1年で約473円、24時間使用した場合は1ヶ月約78円、1年で約946円の差になります。

LED電球と蛍光灯の特徴を比較すると?

LED電球と蛍光灯の大きな違いは、寿命です。

経済産業省資源エネルギー庁の「省エネ性能カタログ2023年版」によると、同じ明るさのLED電球と蛍光灯を比較したときに、蛍光灯の寿命は6000~1万時間でした。一方LED電球は、寿命が4万時間とのことで、蛍光灯よりも長持ちすることが分かります。

また、LED電球は製品価格が高いというイメージを、抱いている方もいらっしゃると思います。

しかし近年は、LED電球の普及率も高まり、蛍光灯が「700~1200円」ほどであるのに対して、LED電球は「1000~3000円」と、価格差が小さくなってきているようです。

LED電球は、製品価格が多少高かったとしても、蛍光灯に比べて寿命が長いため、結果として、購入頻度が少なくて済むというメリットがあるでしょう。

快適に使用できるほうを選ぶことがおすすめ

LED電球と蛍光灯を比較すると、電気代や購入頻度の面では、LED電球のほうが優れているといえるでしょう。

しかし電気代については、24時間つけっぱなしにしたとしても、年間では1000円も変わらない程度であるため、それほど大きな差はないと考えてよいと思います。

「明るさが気になって、落ち着いて生活できない」という理由があるのであれば「電気代の節約になるから」という理由だけでLED電球を使い続けるよりも、蛍光灯に替えたほうがよいかもしれません。

いずれにしろ、その家に住む人が、快適に使用できるほうを選ぶことをおすすめします。

出典

東京電力エナジーパートナー株式会社 従量電灯B・C 従量電灯B 料金単価
経済産業省 資源エネルギー庁 省エネ性能カタログ 2023年版 省エネ家電・機器の上手な使い方・選び方 「電球」 Q蛍光ランプとLEDランプの違いはなんですか?(134ページ)

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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